こんにちは。脱サラ数学者の妻たーこです。
数ヶ月前に4人目の子どもを産んだときの話。
早朝に陣痛がきて2時間で出産
出産予定日当日の朝5時半頃,お腹の痛みで目を覚ましました。
む。
これは陣痛がきたな。
まだまだ痛みも弱いし,規則的ではなかったのですが,
大型の台風が近づいていることもあり,
助産師さんと相談して早めに産院へ向かうことに。
(小学生の子どもたちは台風のため休校でした)
夫に車で送ってもらい産院に着いた6時20分ごろ,
ようやく陣痛も規則的になってきました。
出産着に着替えてすぐに陣痛室へ行き,
子宮口が開いて陣痛が強くなるのを待つこと1時間半。
どう?強くなってきた??
はい。たまにいきみたくなるくらい強いのがきます
じゃー分娩室へ行きましょう
「まだ3回に1回くらいしか,
いきみたいほどの強い陣痛は来ないんだけどなぁ」
と思いつつ分娩室へ。
そして赤ちゃんの心拍を図るモニターを付けて,
いざ出産!となっても,
まだ私の知っている陣痛のピークではないような気がしていました。
分娩中もご主人とビデオ通話でつないでもいいけど
どうする?
仕事中なので1人で大丈夫でーす。
なんて会話も余裕でできるくらいでした。
しかし,分娩を担当してくれた助産師長さんに,
はい,いきんで!
と言われ,
え,もういきんでいいんですか???
と答えつつ,言われるがままいきむ私。
〇〇さん(別の助産師さん),手伝って!
と助産師長さんに呼ばれた,もう1人の助産師さんが,
私のお腹をぐいぐい押して,
赤ちゃんを押し出そうとします。
もういろんなところが痛くて,
何が何だか分からないまま,
分娩台に上がって20分でお産が終わり,
痛みから解放された安堵感とわが子に会えた喜びでいっぱいでした。
産後の出血過多で点滴
陣痛の痛みで苦しむ時間が短く,
やっぱ4人目にもなると早かったな。
スピード出産バンザイ!
なんて思いながら分娩台で休んでいたら,
助産師さんがやってきて,
ちょっと出血が多いので点滴しますね〜
と言って,点滴を準備しました。
子宮の収縮を助ける薬とかなんとか。
私はただ分娩台の上で寝ているだけなので,
特に自分の体を心配することもなく,
出された朝食も,
分娩台を少し起こしてもらって,
うーん,寝たままじゃ食べづらいな。
スプーンで食べられるメニューでよかった。
なんて思いながら,しっかり完食しました。
6時間後,意識を失い倒れる
分娩台の上での朝食をすませ,また何もせず休む私。
なかなか病室まで連れて行ってもらえません。
出産から5時間がたった頃,
ようやく車椅子で病室へ移動できました。
その後もまだ点滴をしているので,
ベッドで横になったまま。
起き上がったり,ベッドから出るときは
ナースコールしてください。
と言い残して病室を出ていく助産師さん。
起き上がるのもダメなの???と思いながらも,
私もようやく1人になって休めるので,
しばらく寝た後,
あ,充電器に手が届かない。
どうしよう,充電器1つのために来てもらうのも申し訳ないな。
と,とりあえず充電器は諦め,
トイレに行きたい時だけ呼ぶことにしました。
そして,たった数メートル先のトイレに行くためにナースコールをし,
助産師さん2人に支えてもらいながら歩く私。
水を持っていきましょう。
トイレに行くのに水を持っていくとは…
目の前がチカチカしませんか?
私の声が遠くに聞こえませんか??
そんなに心配しなくても。
全然平気なのに。
そう思いながら,付き添ってもらってトイレへ。
鍵はかけずに,
立ち上がるときは声をかけてください。
言われた通りにして用を足し,
また2人に支えられながらベッドへ戻る途中,
突然,ぐにゃぐにゃと視界が歪み,
足の力が抜けてその場に倒れました。
薄れゆく意識の中,
遠くの方で助産師さんが
分娩室から車椅子もって来て!!
と,もう一人の助産師さんに叫ぶのが聞こえました。
あぁ,ようやくわが子に会えたのに,
私はもう死ぬのか
本気でそう思いました。
そして車椅子に座って呼吸を整え,
少し落ち着いた時に助産師さんが言いました。
水を飲みましょう
あぁ,こういうことだったのか!!
助産師さんがトイレに水を持っていくと言った理由も,
大げさなほど気分はどうか聞いてくる理由も,
少し歩くだけなのに支える理由も,
この時すべて分かりました。
なぜ出血過多になったのか
ベッドに戻ってまた横になって休む私。
トイレのついでに充電器もゲットできたので,
産後の出血過多について調べてみました。
産後に出血が多くなる原因はいくつかあるようですが,
私の場合,
①羊水の量が多い
②赤ちゃんが大きい
③出産が急速に進んだ
ことが原因だったようです。
つまり,
大きな赤ちゃんとたくさんの羊水で,
子宮がめいっぱい大きくなっていたのに,
短時間で赤ちゃんが出て来てしまったため,
子宮の収縮が追いつかず,
広がったままの子宮内に血液が流れ込んで,
そのまま流れ出てしまった。
ということらしいです。
幸い,2時間出血量が1100mlで,
輸血するほどひどい失血ではなかったようで,
子宮収縮の点滴だけで済みました。
そして,ようやく会えた赤ちゃんのためにも,
しっかり休んで,しっかり食べて,
早く回復しよう,
そう思った4回目の出産でした。