【高校数学の分かりやすいサイト】問題解説「円と直線2」

良問集

こんにちは。脱サラ数学者の妻たーこです。
わかりやすい高校数学」。
今日も楽しんでいきましょう!

たーこ
たーこ

数学には
「1度やっておけば簡単になる問題」
がいくつかあるよ。(初見殺しの問題だね(笑))

今回の問題もその1つだと思うから,しっかりと学んでいこう!

問題

問題1
 $(1+2a)x+(1-a)y-3+6a=0$ は定数 $a$ がどのような値を取ってもある定点を通る。
 その点の座標を求めよ。

解答

問題1の解答
 $$(1+2a)x+(1-a)y-3+6a=0$$
$a$ についてまとめる
$$(x+y-3)+a(2x-y+6)=0.$$
この式がどんな $a$ に対しても成立するので,
$$x+y-3=0,~~~2x-y+6=0$$
を満たす。
\begin{equation}
y=-x+3 \tag{1}
\end{equation}
を $2x-y+6=0$ に代入して,
$$2x-(-x+3)+6=0.$$
よって,
$$x=\frac{-3}{3}=-1.$$
これを (1) に代入して
$$y=4.$$
よって,求める点は $(-1,4).$

なぜ解答のように考えるのか?

なぜ $a$ でまとめるの?
たーこ
たーこ

一緒に考えていこう。

問題は
「$(1+2a)x+(1-a)y-3+6a=0$ は定数 $a$ が
どのような値を取っても
ある定点を通る。」
だったね。
問題文にある通り,
$a$ はどのような値を取ってもいいので,
例えば $a=0$ でもOK。
$a=0$ を問題の式
$$(1+2a)x+(1-a)y-3+6a=0$$
に代入すると,
$$x+y-3=0$$
となり,直線が出てくる。
つまり,求めたい点はこの直線上にあるわけだ。
つまり,この$x+y-3=0$は必ず満たすわけだ。
そこで,元の式にこれを代入すると
$$2ax-ay+6a=0$$
となる。
$a$ でくくると,
$$a(2x-y+6)=0.$$
もう一度問題文を確認すると,
「定数 $a$ がどのような値を取っても
よいので,今度は $a=1$ などとしてみてもOK.
すると今度は
$$2x-y+6=0$$
という直線が出てくる。
つまり,求めたい点はこの直線上にあるわけだ。
結局,求めたい点は
$$x+y-3=0~~~\text{と}~~~2x-y+6=0$$
という2つの直線の上にあることがわかる。
これはよく見てみると
$$({\color{red}x+y-3})+a({\color{blue}2x-y+6})=0$$
と $a$ でまとめた時に出てくる =0=0 と同じだね。
さて,あとはこのこの連立方程式を解けばよくて,
$$(-1,4)$$
が求める点となる。

今日のポイント

1. 1度やっておくと次は簡単に解ける問題がある。
2. そのため,たくさん問題に触れるといい!

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